シマウマのように白か黒か・・・

医療の片隅で思う疑問や思いをつづる三十路

内視鏡検査の医療事故報告

7d5313422a6ba9196ec67dcc5dae2ebd.pdf (niigata-u.ac.jp)

 

消化管内視鏡検査の再検査を推奨されていたにも関わらず、再検査が行わ
れなかったために、後日病変が進行した形でみつかったということです。

 

咽頭部の疾患の治療がひと段したとあり、食道とは別の疾患に罹患していたもののCTや他の画像検査は受けていないまま、約5年間経過したとのことです。

 

咽頭部の疾患は、がん等ではないといったことなのでしょうか?再検査を行うように説明をしていたという記載から病院としては、なかなか難しいことですね。

 

カルテ記載にあっても本人にしっかり再検査の意義が認識していたのか?病院としては、他院で内視鏡検査していると思うこともあれば、新潟大学のような高次病院では、患者数からすべての患者にケアできるほど余裕はないと考えます。

 

難しいですね。費用については、診療報酬が付くようになり、報告書管理体制管理加算で退院時に1回、7点が算定できます。

 

7点だけではマンパワーを重点的にかけるほど余剰人員がいないのが現状ですよね。もっと診療報酬がつけば人も雇うことができますがね。

 

 

病院としては、最大限非を認めて今回公表してくださいました。このような事例がないようにするためには、すべてのレポートに再検査や要精査といったものを洗い出したのちに1か月後に再精査するような独立的な働きをする組織づくりの構築が必要と考えます。

 

内視鏡画像は、AIによる見落とし防止も進んでいます。これからも安全な検査ができるような取り組みを考えていかなければならないと感じました。