シマウマのように白か黒か・・・

医療の片隅で思う疑問や思いをつづる三十路

がん手術の医療過誤

がん手術中、頸動脈切る 後遺症の60代男性に2060万円賠償 三田市民病院「医療過誤明らか」(神戸新聞NEXT) - Yahoo!ニュース

 

たびたび、このようなニュースを取り上げて残念なのですが、最近このように毎日思い返せるように記事を記載しているのですが、関西(特に兵庫県)がこのような医療過誤を公表しているもしくは、報告されている事例が多くないでしょうか。

 

今回の事例は、中咽頭がんの手術なのでしょうか?CTOTCAなのかな。頸動脈を損傷したとのことですが、腫瘍と頸動脈が接しているような症例では難しいと思いますし、この患者さんも比較的若年なので医師が手術を適切に行ったものの結果として損傷し、後遺症が残ってしまった。と私は考えますが、医療に絶対はありません。この1例が起きてしまった背景原因があると思います。

 

・多忙であった。

・外来が長引いたため手術に影響した。

・家庭の事情により情緒不安定であった。

・前日に歓迎会等があり、深酒していた。

・指示した内容が適切に処理されていなかった。

・学会発表や渉外活動で締切に追われていた。

 

人間はストレスを抱え込むものです。だれしもうまくストレスと向き合うことはできません。この1例により職場環境改善が求められるとともに、医師個人への誹謗中傷は避けていただきたいです。この件を一番深く考えているのは医師本人です。

 

なぜ起こったか?しっかりと原因を分析して再発防止を医療界全体で考えなければいけない事例だと思います。

 

頭頚部は手先が器用でないと手術はできません。頭頚部領域の医師は、尊敬します。僕だったら絶対できない。そう思います。

 

 

今気づいたのですが、読者というところに2人ついていることを発見しました。

 

こんな私の記事ですが、毎日続く限り医療の時事ネタ。医療過誤、医療事故、診療報酬、医療労務、医療広告、医療法といった医療に関するなにかしらのトピックを書いていきたいと思います。

 

今日もお疲れさまでした。