シマウマのように白か黒か・・・

医療の片隅で思う疑問や思いをつづる三十路

コロナ診療の手引き第10.1版 ついに最終の改定

令和2年1月15日に国内1例目のCOVID-19罹患患者が確認され、4年と3カ月。ようやく長い長いこの病気も手引という形ではいったん区切りを迎えることになりました。

 

本当に長かった。私はこの渦中の中にいて多くの経験をしました。

 

私が忘れてほしくないことを1つ挙げるのであれば、内閣官房職員の自殺です。

私はこの方の知り合いでもなんの関係もありませんが、このニュースを聞いて本当に悔しかったです。私も同様の立場であったことから、この出来事は本当に衝撃的でした。

名前も知らないこの方は、とっても優秀だと思います。正義感に満ち溢れていたと思います。これからの人生楽しいことが待っていたはずなのに。考えれないほど辛さを経験したためにこの結果。私は悔しいです。

 

家族もいらっしゃったのだと思います。日本のコロナ関連死の中で一番つらい死だと思います。

 

現場の国立保健医療科学院は、この事故のちょうど4か月前に滞在した場所でした。そこまで不便な環境ではなかったという印象です。

 

この職員を叱責をした人たちはいまも普通の生活をされておられると思いますが、いま思い返してどう考えているのでしょうか?確かに未知のウイルス。自分が死ぬかもしれない恐怖はあったのかもしれません。でも、自分以外の人のことを考えれば、発症するか観察される立場であったと考える心はないのでしょうか?

 

お亡くなりになった職員以外にも最前線勤務されていた人、バスを運転してくれていた人など多くの方が、この時国を守ってくれ本当にありがとうございます。感謝しか有馬園。

 

すべてのコロナウイルスと戦ったひとに届かないだろうけど、初期対応していただいたすべての国の職員へここに自分の気持ちを書きたいと思います。

 

もし、次の新興感染症が発生した場合自分はなにか役に立つのだろうか?だれかの支えになれるのだろうか?

 

自分が担当した人に一度お礼をされたことがありました。でも自分は何かできたのかわからないですが、その患者にとっては、私と話をして支えてもらって嬉しかったと言ってもらえました。

 

この気持ちを自殺された方に伝えたいです。

 

一つの区切りとして記載しました。これからもこの病気は続きますがすべての罹患した人の体調が良くなることを祈っています。

 

新型コロナ、自殺した職員らに帰国者から寄せられた苛烈怒号|NEWSポストセブン (news-postseven.com)

 

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