シマウマのように白か黒か・・・

医療の片隅で思う疑問や思いをつづる三十路

マイナ保険証利用促進ためには影がある。

4月10日に行われた社会保障審議会医療保険部会について記載しようと思う。

マイナ保険証の利用は、令和6年3月でようやく1000万回を超えて全体の5%となった。厚労省の資料によると、利用促進のための方策として

1)支援金について、集中取組月間限定の一時金(最大10万円(病院20万円))として見直し

2)関係団体と連携し、医療機関・薬局の窓口での共通ポスターの掲示

3)来院患者への声掛けとマイナ保険証の利用を求めるチラシの配布を徹底

4)新聞広告、TVCM、地下鉄車内放映による集中展開

 

といった項目が挙げられている。

 

要は、予算の関係部署へのばらまきです。

 

1)については、医療機関・医師会会員診療所への負担軽減のための方策として医療DX推進体制整備加算(80円等)が加算されることに伴い、利用の促進を図るとのこと。

 

→これは、医療機関目線であり利用者には、負担者増(80点)となる。

 

2)医療機関・薬局の窓口での共通ポスターの掲示

 

→これを潤うのは、印刷業界。原案作成のコンサルティング会社。各医療機関に配布するため日本郵政もしくは、ヤマトや佐川といった配送業者。ここでも入札と言いながら実績重視となるため最終的には、電通博報堂といった会社が契約するのかな。

 

3)来院患者への声掛けとマイナ保険証の利用を求めるチラシの配布を徹底

 

→声掛けは、「医療DX推進体制整備加算」を算定したいので、マイナ保険証見せてください!加算できてうちらは、もうかるから紙よりもマイナ保険証がいいなー。めんどくさいけど声かけるよ。という気持ちなのかな。

 

→チラシについても2)と同様でやはり企業にお金が流れているもの。

 

4)新聞広告、TVCM、地下鉄車内放映による集中展開

 

→これは、最たる例ですね。これも随意契約企業にお金あげます。といったもの。

 

日本はいつまでたっても変わらないですね。DXにしたいと言っても方策内容は1mmも変わりません。なぜ、使用者目線で考えて利用促進の方策を作れないのか?と思ってしまいますが。。

 

官僚の方々は、とても優秀です。その優秀な人たちが今の政治家の都合で振り回されているのなら本当にかわいそうです。

 

もっとメリットを前面に提案していけばきっとマイナ保険証は良いものとなるはずなのに。今までに行った方策は、各方面へのばらまきとしかなっていないのが悲しいです。無駄に使われている税金。何とかしてほしいものです。

 

 

第177回社会保障審議会医療保険部会